統一特許裁判所協定(UPCA)のドイツの批准は保留
思い出されますように、ドイツ議会の上院にあたる連邦参議院(Bundesrat)は2020年12月18日に統一特許裁判所協定(United Patent Court Agreement: UPCA)の批准法案を可決いたしました。その後、2つの訴え(2BvR2216/20、2BvR2217/20)がカールスルーエの連邦憲法裁判所に提起されました。
これまでと同様に、連邦憲法裁判所は、連邦大統領フランク・ヴァルター・シュタインマイヤー(Frank-Walter Steinmeier)に批准法案の執行を待つよう要請し、連邦大統領の広報担当者は連邦大統領が執行を保留することを発表しました。
2番目の訴えは、連邦憲法裁判所がこの2番目の訴えの実質について決定するまでUPCAの批准を完了することをやめるように暫定命令によって関係機関に義務付ける要求を伴っています。
[情報元]D Young & Co Patent Newsletter No.81 February 2021
[担当]深見特許事務所 堀井 豊