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AFCP 2.0を1年間延長

 米国特許商標庁(USPTO)はこのほど、After Final Consideration Pilot 2.0(AFCP 2.0) programを1年間延長すると発表しました。延長期間は、2020年9月30日迄です。これにより引続きAFCP 2.0を利用することができるため、Final Rejectionに対してクレーム補正により応答した場合であっても、再審査請求(RCE)をすることなく特許許可を得られる可能性が確保されることとなります。
 AFCP 2.0は、特許審査の効率化の目的の下で2013年5月に開始されて以来、毎年延長されてきました。Final Rejectionに対してクレーム補正を行う応答は従来、Final Rejection後であるとして考慮されず、RCEを行う必要がありました。これに対しAFCP 2.0では、Final Rejectionの後に審査官が上記のクレーム補正を考慮する時間が与えられるため、RCEが不要となるケースが出現し、権利化までの審査期間の短縮化が図られています。
 AFCP 2.0を利用するためには、AFCP 2.0の利用を申請し、かつFinal Rejectionに対して独立クレームを補正することが少なくとも必要です。AFCP 2.0を利用後、審査官は、上記の補正によってすべてのクレームが許可されると判断した場合には特許を許可し、そうでない場合、出願人にインタビューをリクエストすることができます。AFCP 2.0には追加費用はかかりませんが、Final Rejection後3月を経過すると延長費用が発生します。

[情報元]米国特許商標庁ホームページ
[担当]深見特許事務所 田村 拓也