英国のパテントボックス税制導入
2013 年4月1日より、在英国企業にパテントボックス(Patent Box)が導入されます。パテントボックスとは、英国特許もしくはヨーロッパ特許、SPC または育成者権などの各種の権利に基づく収入について、課税率を23%から10%へ軽減する制度です。対象となる収入には、特許権の付与された国内または国外におけるライセンス収入、特許権に関連する製品の販売(たとえば、プリンタの特許権に対する当該プリンタ用カートリッジの販売)などが挙げられます。
パテントボックス制度を利用するためには特許権の取得が要件となるため、複合調査・審査、早期審査などの、英国で早期に権利を取得するための各制度を活用することが有用であると考えられます。
(D Young & Co., Patent Newsletter, June 2012)