EPO の機械翻訳サービス
EPO とGoogle 社とは、2011 年3 月24 日に、欧州の多言語、スラブ語およびアジアの言語への特許文献の機械翻訳に協力する合意文書に調印しました。この協力関係のもと、EPO は、Google 社の機械翻訳技術を利用して、2014 年末までに、28 のEPC 締約各国の言語、中国語、日本語、韓国語およびロシア語についての機械翻訳サービスを、EPO のウェブサイト上で提供する予定です。2013 年9 月26 日の時点で、欧州各国言語、中国語、日本語およびロシア語を含む22 言語から英語への機械翻訳、ならびに英語から当該22 言語への機械翻訳サービスが提供されています。日本語/英語間の翻訳は、2013 年6 月5 日に提供が開始されています。
”Patent Translate”と名付けられたこのサービスにより、欧州各国の特許文献のみならず、中国、韓国およびロシアの特許文献の機械翻訳を、無料で即座に参照することが可能になります。
この機械翻訳サービスは、自社の発明に関連した先行技術の検索、局指令において非英語文献が引例として挙げられた場合の引例の記載内容の把握などに、有用に用いることができると考えられ、これにより、翻訳にかかるコストと時間とを削減できる可能性があります。
[情報元/担当]深見特許事務所 村野 淳