国内裁判例・審決例レポート

国内裁判例・審決例
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国内裁判例・審決例レポート 2024年 第19号

「5-アミノレブリン酸リン酸塩」事件

(知財高判令和6年3月27日 令和5年(ネ)第10086号)

原審(東京地方裁判所 令和4年(ワ)第9716号)

概要

(1)特許権侵害訴訟において、本件発明の「5-アミノレブリン酸リン酸塩」の技術的範囲が争点となった事例。

(2)控訴人による本件発明の「5-アミノレブリン酸リン酸塩」は、単離された純粋な化合物、又は発明者が現実に発明した製造方法によって製造された物に限定されるべきであるとの主張に対し、控訴審はいずれにも限定されないと判断した。

(3)特許権侵害訴訟におけるクレーム解釈の参考事例。

国内裁判例レポート 2023年 第9号

「5-アミノレブリン酸リン酸塩、その製造方法及びその用途」事件
(知財高判令和5年3月22日 令和4年(行ケ)第10091号)
(1)審決取消訴訟において、新規性が争点となった事例。
(2)原告が主張するような引用発明を引用文献から認定することはできないとして、本件発明は新規性を有すると判断した(特許庁審決の判断を支持)。
(3)化合物発明の新規性を主張するにあたって参考になる事例。