国内裁判例・審決例レポート

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国内裁判例・審決例レポート 2024年 第11号

「噴射製品および噴射方法」事件
(知財高判令和6年3月26日 令和5年(行ケ)第10057号)

(1)審決取消訴訟において、実施例補充型の国内優先権主張出願(後の出願)における優先権主張の効果の認否が争点となった事例。
(2)裁判所は、後の出願の請求項に係る発明は先の出願の明細書等の記載との関係において「実施可能」であるとして優先権主張の効果を認めた(特許庁審決の判断を支持)。
(3)本レポートは、優先権主張の効果認否の判断基礎となる上記「実施可能」に焦点を当てる。